わたしは、「鍼師」と 「灸師」と 「あん摩マッサージ指圧師」という 国家免許を持っています。

「あん摩マッサージ指圧師」 という1つの免許になっていますが、3つともやり方が異なります。

3年間学校に通う中で、各授業も別、先生も専任でした。

今日はこのあん摩・マッサージ・指圧について説明いたします。

 

あん摩・マッサージ・指圧ってどう違うの?

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学校教科書より…
 
あん摩は薄い衣服の上から施術を行い中心部から末端の方向に筋肉を対象に揉捏法を主として筋肉の硬結を取り除き、

筋組織の循環を良くし、新陳代謝を盛んにし栄養を高め機能も盛んにする。

また目的に随って他の手技をいろいろに組み合わせてリズミカルな複合圧としての刺激を与えて生体の機能調節を図る。

 

マッサージは皮膚に直接、滑剤を用いて施術するもので、

あん摩とは逆に末梢から中心に向かって主に循環系を対称に軽擦法、揉捏法を施し血液、リンパの還流を促し、

また他の手技をいろいろに組み合わせて与える刺激に変化を加え多種多様の生体反応を期待する。

 

指圧は、薄い衣服の上から生体に現れる反応点を対象として主に一点圧の刺激を遠心性に与え、

圧反射機転により神経、筋の機能を調整するものである。

 

簡単に言うと…

あん摩は洋服の上からモミモミ、トントン リズミカルに揉むもの。

いわゆる、クイックマッサージなどは実はクイックあん摩なんですね。

 

マッサージは、オイルやタルク(パウダー)などの滑剤などを用いて、皮膚に直接手を当ててするもの。

アロマオイルマッサージなどです。

 

指圧は、洋服の上から親指でグーッと一点を押しながらするもの。

浪越徳治郎さんの親指を出しながらの「指圧の心は母心」が有名です。

 

一応このように分かれているのですが、一般的にはひとくくりにマッサージと呼ばれる場合が多いですね。

 

授業の思い出

 

私の在籍した学校は、あん摩に力を入れている学校でした。

あん摩には主にふたつの流派があり、そのひとつである「吉田流あんま術」という揉み方があります。

この吉田流を唯一継承している学校で、3年間みっちり習得しました。

弦楽器の弦を弾くように筋繊維を弾く”線状揉み”という独特の揉み方が特徴です。

吉田流の最後の継承者の一人である先生から直接教えていただくことができました。

吉田流あん摩

な、なんか迫力ありますね!

こちらの平川先生に1年生の時に指導していただきました。

(画像はdvdからお借りしました)

 

授業中に本日の課題の揉み方を生徒同士ペアになって練習していると、

「違う違う、こうでしょ。」

と、実際に教えてくれるのですが、気分がいいと先生は課題とは違う揉み方をはじめます。笑

 

生徒たちが「お~!」と感嘆の声を上げると、

先生はいきなり、受け手の生徒のおしりの一点をグッとおさえ、生徒「イテテテっ」

生徒たち 「お~!」

先  生  ニッコリ

 

先  生  見たことのない華麗な肘モミをして

生徒たち 「お~!」

先  生  ニッコリ

 

そしてさらに気分がいいと

先  生 「こうゆうのもあんのよ」

      立ち上がり、生徒の背中を足でこねくりまわして

生徒たち 「お~!」

先  生  ニッコリ

 

いろいろな技を見せていただきました。

 

この吉田流あん摩を受けることができる、

鍼灸ことり堂の 「マッサージコース」 はいかがでしょうか?

(発展編の足でこねくりまわしたりはしないです^^)

 

とても気持ちがいいですよ♪