鍼灸ことり堂では、おなかを重視した全身治療をしております。
ご自分のおなかはさわりますか?
夜寝るときなど、あお向けになって、やさしくおなかをさわってみてください。
固いところ、ひっこんでいるところ、痛いところ、つっぱっているところ、もり上がっているところ 脈うっているところ、冷たいところ、あたたかいところ、さわると気持ちのいいところ…
おなかのあちこちでいろいろな表情をみせてくれると思います。
東洋医学的の立場では、部分と全体との同一性に価値を置き、
どの部分にも全体が投影されているという見方が前提なので、
おなかの内容は全身の状態にも関係しています。
耳つぼ、足つぼなどと一緒ですね。その他、顔や手のひらなどもあります。
いいおなかとは、あたたかく、つきたてのおもちのような弾力のあるおなか。
赤ちゃんのようなおなかが良い、とされています。
「あー、わたしのおなか全然違うわ。ダメなおなかなのね。」 とは、思わないでくださいね。
今、ある状態は、私たちのからだ、おなかががんばってくれた軌跡。
いろいろなものを受けとめてくれたしるし。
私たちが、がんばったしるし。
だからいま、こうしていられる。
まずは、おなかのコリに感謝です。
そしておなかは、生活のしかた、心のもち方で、どんどん変わります。
時々夜寝るときに、おなかをさわってあげて、おなかの話を聞きつつ、気持ちのよいところに そっとじっと手をあててみてください。
固いところ、痛いところを無理矢理ゴリゴリ揉まないでくださいね。
気持ちのいいところに、気持ちのいい時間だけ。(数分かもしれないし、数秒かもしれないです。)
からだがゆるみ、おなかと自分が大切になります。