治療の考え方について
肩こりで施術にいらっしゃた患者さんも、
五臓(肝・心・脾・肺・腎)の状態をみて全身の施術をしていきます。
ただし、東洋医学でいう肝心脾肺腎は、臓器そのものの働きもありますが、 東洋医学的な意味となります。
例えば肝は、単純に肝=肝臓ではありません。
「肝臓に原因がある」「肝臓が疲れている」は肝臓病ということではありません。
肝は爪・目・涙・筋肉に影響を与えます。
肝が不調をきたすと目のトラブルになったりします。
気分だとイライラなども肝の病変に入ります。
全身治療により気血の流れを改善し、精気(生命力)の底上げを目指します。
お話の中で分からないこと、不安なことがありましたらいつでもお聞きください。
体の観察をよくしていきますが、 大きな流れは把握できても、体内、細胞や血管などで おきている変化はとらえることができません。
なんどか施術を受けられても、改善しない場合は、 精密検査等をおすすめいたします。
鍼とお灸について
鍼はすべてディスポーザブル、使い捨てです。
鍼を指す深さも2、3ミリ、深くても5ミリほどしか刺すことはしないため、
事故の心配はございません。ご安心ください。
お灸は
千年灸…あたたかくなるお灸
直接灸…一瞬、熱いお灸 少しあとが残ります
最近はほぼ千年灸ですが、直接灸を使用する場合には、ご相談して決めていきます。
その都度、痛みや熱さ、イヤな感じがしたら、ご遠慮なくお申し付けください。
問診時に教えていただきたいこと
その症状が、どのような時悪化するのか、どのような時良くなるのか、分かれば教えてください。
現在服用の薬、サプリ、あるいは使用中の健康器具などを教えてください。
施術前~中~後の過ごし方
施術前の過ごし方
治療1時間前のお食事はできるだけお控えください。
食後では普段のおなかの状態が診ることができません。食後であればその旨を教えてください。
施術中の身なり
施術着のご用意があります。
施術着の下は、上半身は何もつけず、ショーツのみでお願いいたします。
(通常のブラジャーの場合は、着用したまま施術できます)
鍼灸の治療は全身が対象になります。
ネックレス・ブレスレット・指輪・イヤリング・眼鏡など
身に着けているものをできるだけはずしてください。
美容鍼はお化粧を落とす必要はありません。刺入か所を小さく消毒いたします。
施術中の心持
腹部、背中、手足、頭などを拝見していきます。
治療中は気持ちをゆったりとしてください。
治療の際には、治療をされているところ、さわられているところを感じ、
どのような感じか、どのように変化しているか、ご自分のからだの感覚を味わってみてください。
治療効果が高まります。
もちろんお眠りになられるのも良いことです(*^-^*)
施術後のおねがい
特に最初の施術後は、今までにない体の状態を経験することがあります。
例えば、眠くなる・だるくなる・あるいは症状がかえって重くなる、などですが、鍼灸の治療は気を動かすことなので、そのような違和感は体のひずみが調整されていく過程であるとみてください。
それまでの疲れが強いほど、その反動は強いものです。
約4日ほどで、治療効果が体になじみます。
2度3度と治療の回数を重ねるに従って、治療後の不愉快な印象はなくなっていきます。
治療を受けた日は、のんびりお過ごしください。
これは鍼灸の治療で動かされた気の静まるのを待つような気持ちです。
激しく体を使うこと、夜更かし、アルコール、長風呂、目の使い過ぎは治療の影響を帳消しにします。
よい体調を保つには、治療を受けるだけでは不十分で、むしろ日頃の生活のしかたが大切です。
それは、病気のほとんどが日常の生活からくるからです。
この機会に、冷たい食べ物や飲み物をひかえ、体を冷やさない、就寝時間を早める、アルコールとのつきあい方、自分にやさしくできない考え方など、生活の内容をふり返ってみるのもいいと思います。 ✾ ⚘ ❀